SST:アンガーマネジメント

今回のSSTでは、怒りの感情との付き合い方
についての時間です。

「怒り」を感じたことがありますか。
 と投げかけると、ほとんどの子どもたちが頷き、
 みんなが体験しているものと再確認。

  • 我慢が重なっているとき
  • 疲れていたり、体調がよくないとき
  • 思い通りにならないとき
  • モヤモヤがおさまらないとき

など、様々な理由がきっかけです。

怒りが大きくなったらどうする?

「モヤモヤイライラが止まらなくなってしまったとき、
 どうする?」と子どもたちへ問いかけてみました。
 すると、「好きなことをする。」
 「ぼくは、ブロックをする。」等言葉が返ってきます。
 実際は上手く行動に移すことが難しくても、方法を知っている子も居ました。

怒りの感情が自分の中にあることは理解していても
コントロールができなかった経験があり、
より良い方法が見つかっていない行き詰まり感。
困り感が今回のSSTテーマに合致してたのでしょう。
真剣に話を聴く態度から伝わってくるものがありました。

いらいらしたときは・・・

  • 深呼吸する
  • 6秒数える
  • その場から離れる

3つの方法があることを伝えました。
意識して生活してくれる姿を期待しています。

翌日のこと

お友だちがまさに怒りがコントロールできない場面に遭遇
「深呼吸!!!」
「6秒数えてごらん。」
など子ども同士で声を掛け合っていたのです。

困ったときに声を掛けてくれる人間関係って
素晴らしいなという印象と同時に
しっかりと学びを生活へ活かしてくれている姿が
頼もしく感じています。

子どもたちは言語表現や言語表出が
発達途上であり
怒りを言葉にし過ぎてしまったり
物に当たってしまったり
誰かの心を過剰に傷つけてしまう姿も見られますが

そのような体験を家族や学校などの社会でたくさん積み

誰かに迷惑をかけてはいけないことに気付き
相手への思いやりや優しさへの意識が芽生え
やがて、自分に合った怒りとの付き合い方
怒りのコントロール方法を見つけていきます。

怒りの感情が生まれることは悪いことではありません。
時には集中力や底力となり、素晴らしい成果を発揮させる栄養にもなります。

「怒らないで。」「苛々してばっかりで嫌だ。」
などの怒りの感情を否定する言葉をかけるのではなく
「怒りとの付き合い方」を一緒に考えていくプロセスを
心咲でも大切にしていきたいです。

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