【そよ風心咲】水を「注ぐ」

今回は教具を使った活動の一例です。
学習の時間というと、机へ向かい問題を解く。鉛筆を使って文字を書く。
といったイメージが強いですが、心咲では「生活の練習」教具の時間も取り入れており
個別のニーズに沿った活動提供を大切にしています。
具体的には、つまむ、落とす、貼る、注ぐといった主に指を使った微細運動の獲得を対象とした教具をそろえています。

ピッチャーからピッチャーへ「じゃー」と移し替えるという動きは「注ぐ」という動きの獲得になります。
彼女は、木の実→鈴(8㎜)→ビーズ(6㎜)といった粒子を徐々に小さくして動きを洗練させた段階で水を注ぐ活動に入りました。

ピッチャーの内容が変わるごとに、動きの調節は、より高度な技術が必要になっていきます。

始めは手首をひねって動かないように安定させて注ぐことは簡単ではありません。
軸が安定していない為、途中からこぼしてしまうことも・・・。
注意がそれた拍子にこぼしてしまうこともありますね。

始めは全て注ぎ入れてもこぼれない量から練習していますが
やがて、丁度良い量で注ぐ動きを止めることもできるようになります。

次のステップでは、こぼれない量(印線まで)で注ぐ動作を調節できるようになることです。

自分でやりたい!大人の手を借りたくない!
自我が芽生え、自立へと向かう姿がある時期にこそ成長のタイミング。
たくさんの教具に触れ、「ひとりでできた」を存分に味わってもらいたいですね。

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